針RFは何回必要?ニキビ跡・毛穴の回数と間隔を医師解説 | レディアンクリニック六本木
針RFは何回必要?ニキビ跡・毛穴の回数と施術間隔を医師解説
ニキビ痕・毛穴治療

針RFは何回必要?ニキビ跡・毛穴の回数と施術間隔を医師解説

読了目安 9分 監修 院長 奥村瞬

針RF(ニードルRF)は何回受ければよいのか。1回・3回・5回の考え方、研究で用いられた施術回数と間隔、継続を判断する基準を医師が整理します。回数に一律の正解はなく、瘢痕の種類・肌の反応・目標に応じた再評価が重要です。

結論:針RF(ニードルRF)に「全員が3回」「5回で完成」という共通の答えはありません。臨床研究でも、1回だけ行う研究、4週間隔で2回行う研究、8週間隔で3回行う研究があり、設計は一定ではありません。まず治療する悩みを見極め、1回ごとの肌反応と変化を同じ条件で評価して、続けるかどうかを決めるのが基本です。

「針RFは何回受ければいい?」「3回と5回では何が違う?」と調べても、クリニックごとに案内が異なり、迷う方は少なくありません。

この記事では、ニキビ跡(萎縮性瘢痕)や毛穴に対する針RFについて、公開されている臨床研究の回数・間隔を確認したうえで、1回・3回・5回をどう考えるか、いつ効果判定をするか、継続前に何を確認するかを整理します。

針RFは何回必要?先に答えを整理

必要回数は、次の要素で変わります。

  • ニキビ跡の型と深さ、範囲
  • 毛穴が目立つ主な原因
  • 活動性のニキビや炎症の有無
  • 使用する機器・チップ・出力
  • 過去に受けた治療と今回の反応
  • 許容できる痛み・ダウンタイム・費用

そのため、診察前に「5回」と決めるより、最初の施術後にいつ・何を基準に評価するかを決めておくことが重要です。1回で終了することも、反応を確認して複数回を検討することもあります。

臨床研究の回数と間隔は一つではない

針RFの研究には、異なる機器・出力・対象・評価方法が使われています。代表的な臨床研究の設計を比べると、回数が統一されていないことが分かります。

研究対象と設計回数・間隔読み取れること
2023年のランダム化スプリットフェイス試験中等度〜重度のニキビ跡15人。針RFとフラクショナルCO2レーザーを比較1回、1・3か月後に評価1回でも変化を評価した研究がある一方、個人差があり、長期結果は示していない
2015年の比較ランダム化試験軽度〜中等度のニキビ・ニキビ跡20人。針RFと非侵襲RFを比較2回、4週間隔組織学的な変化も調べた小規模研究。特定機器・条件の結果
2026年のランダム化スプリットフェイス試験33人を登録し、針RFとフラクショナルCO2レーザーを比較3回、8週間隔4週間より長い間隔を用いた研究もあり、間隔は一律ではない

これらの研究は、針RFでニキビ跡の変化が得られる可能性を示しています。一方で、対象者数は限られ、機器や設定も異なります。「3回が正解」「5回で完成」「間隔が長いと効果が落ちる」と結論づける根拠にはなりません。

また、米国FDAのPOTENZA 510(k)資料に記載された使用目的は、皮膚科・一般外科領域の電気凝固と止血です。FDAの手続き上のクリアランスが、そのままニキビ跡への効果保証を意味するわけではありません。

1回、3回、5回をどう考えるか

1回:反応と初期変化を確認する単位

1回で、痛み、赤み、腫れ、乾燥、色素沈着の出方を確認できます。1回治療を評価した臨床研究もありますが、施術直後の腫れや赤みが残る時期だけで最終結果を判断することはできません。

施術前と同じ照明・角度・表情で写真を残し、医師が指定した時期に比較します。反応が強い場合や期待した方向と違う場合は、回数を増やす前に設定や適応を見直します。

3回:研究や治療計画で使われる区切りの一つ

3回を用いた研究もありますが、これは研究プロトコルとして設定された回数です。「3回で完成する」「3回受けないと意味がない」という意味ではありません。

複数回を計画する場合も、途中で写真と診察による評価を行い、変化が乏しいときは、同じ施術を自動的に続けるのではなく、ニキビ跡の型や治療方法を再検討します。

5回:必要な人に追加を検討する回数

5回プランは、費用を見通しやすくするための選択肢にはなります。ただし「5回目で真皮が完成する」という医学的な境界ではありません。

深い瘢痕や複数の型が混在する場合でも、針RFだけを重ねるより、サブシジョン、レーザー、ピーリングなど別の方法を組み合わせる方がよいことがあります。追加回数は、途中経過と治療目標を確認して決めます。

施術間隔は4週間固定ではない

公開研究では4週間隔がよく使われていますが、8週間隔の研究もあります。研究で採用された間隔は、その機器・出力・対象・評価計画に基づくものであり、全員への推奨値ではありません。

施術間隔の研究例。よく用いられる4週間隔と、研究で用いられた8週間隔の例を示し、間隔に一律の正解がないことを伝える図
研究でよく使われる4週間隔と、8週間隔を用いた研究例。採用する間隔は機器・対象・評価計画によって異なり、一律の正解はありません。

次の施術日は、以下を確認して決めます。

  • 赤み、乾燥、かさぶた、炎症が落ち着いているか
  • 炎症後色素沈着が生じていないか
  • 活動性ニキビや感染がないか
  • 前回と同じ設定で続ける理由があるか
  • 他のレーザーやピーリングとの間隔が確保できるか

短い間隔で回数を詰めるほど良いわけではありません。一方、間隔が空いたから効果がなくなるとも断定できません。使用機器の手順と医師の指示を優先してください。

効果判定で見るべき4つのポイント

1. 同じ条件の写真

照明、角度、距離、表情、メイクの有無が違うと、毛穴や凹凸の見え方も変わります。施術前と比較できる条件で記録します。

2. ニキビ跡の型

アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型など、瘢痕の形によって検討される治療は異なります。顔全体を一つの「ニキビ跡」として評価せず、どの型がどの程度変わったかを確認します。

3. 肌の反応と生活への影響

変化だけでなく、痛み、赤み、色素沈着、予定への影響も治療成績の一部です。続けられるかどうかを含めて判断します。

4. 目標までの差

完全に平らな肌を目標にすると、施術で得られる変化とのギャップが大きくなる場合があります。「浅い凹凸を目立ちにくくしたい」「毛穴の印象を整えたい」など、評価できる目標を事前に共有します。

機器名より、チップ、設定と適応を確認する

ポテンツァ、エリシスセンス、トライフィルプロは、同じ「針RF」と紹介されても、針・チップ・RFの届け方・薬剤導入の有無が異なります。別機器で用いられた研究回数を、そのまま自分の治療へ当てはめることはできません。

機器ごとの違いはポテンツァ・トライフィル・エリシスセンスの比較記事で、ピーリングとの役割の違いはニキビ跡・毛穴の針RFとピーリングの使い分けで詳しく整理しています。

ピーリングとニードルRFが働く皮膚の層の違いを示す図。ピーリングは角質層〜真皮浅層、ニードルRFは真皮中層〜深層に作用し、両者は層の異なる補完的な施術である
ピーリングは角質層〜真皮浅層、ニードルRFは真皮中層〜深層と、働きかける層が異なります。競合ではなく補完的な関係として整理できます。

針RFのリスクと研究上の限界

針RFでは、赤み、腫れ、痛み、点状出血、内出血、乾燥、かさぶた、炎症後色素沈着などが生じることがあります。感染、熱傷、瘢痕の悪化などのリスクもゼロではありません。強い痛み、水疱、膿、長引く赤みなどがある場合は、自己判断で次の施術を受けず、施術した医療機関へ相談してください。

妊娠中・授乳中の方、ペースメーカーなどの医療機器を使用している方、施術部位に感染や強い炎症がある方、金属アレルギー・ケロイド体質・重い基礎疾患がある方などは、施術を受けられない場合があります。既往歴・服薬・過去の施術歴を事前に医師へ伝えてください。

研究を読む際は、次の限界にも注意が必要です。

  • 少人数の研究が多い
  • 機器、針、出力、照射方法が統一されていない
  • 併用治療を含む研究もある
  • 評価期間が数か月程度の研究が多い
  • 研究結果を個人の仕上がりへそのまま当てはめることはできない

本記事で紹介した研究は治療の可能性を理解する材料であり、回数や結果を保証するものではありません。当院で使用する機器の国内承認状況、入手経路、適応、代替治療については施術ページおよび診察時にご説明します。

まとめ|回数より「評価して次を決める」

  • 針RFに全員共通の必要回数はなく、5回で完成とは断定できません
  • 臨床研究には1回、2回、3回など異なる設計があり、施術間隔も4週間・8週間など一定ではありません。
  • 1回ごとに同条件の写真、ニキビ跡の型、肌反応、目標までの差を確認して継続を判断します。
  • 変化が乏しい場合は、回数を増やす前に適応・設定・別治療を見直します。

回数を先に決めるのではなく、「どの悩みを、いつ、どう評価するか」を医師と共有することが大切です。効果やダウンタイムには個人差があります。

参考文献・出典

本記事は以下の公表資料を参照し、当院の診療経験を踏まえて医師が監修しています。

  1. Comparison of fractional microneedling radiofrequency and bipolar radiofrequency on acne and acne scar and investigation of mechanism: comparative randomized controlled clinical trial Archives of Dermatological Research / PubMed / 2015
  2. Fractional CO2-laser versus microneedle radiofrequency for acne scars: A randomized, single treatment, split-face trial Lasers in Surgery and Medicine / PubMed / 2023
  3. Comparative efficacy, recovery, and pigmentary safety of radiofrequency microneedling and fractional carbon dioxide laser for facial atrophic acne scars: a prospective randomized split-face trial The Journal of Dermatological Treatment / PubMed / 2026
  4. FDA 510(k) Summary: POTENZA (K231287) U.S. Food and Drug Administration / 2024

よくある質問

Q. 針RFは何回で効果を実感できますか?

1回で肌の質感変化を感じる方もいますが、必要回数はニキビ跡の種類・深さ、毛穴の状態、使用機器、出力、併用治療によって異なります。公開されている臨床研究にも1回、2回、3回など異なる設計があり、特定の回数で完成すると一律には言えません。施術前と同じ条件の写真を用い、肌が落ち着いた時点で医師と評価して次回を決めます。

Q. 3回コースと5回コースはどう選べばよいですか?

3回・5回は治療計画や料金プランの区切りとして使われますが、医学的な完成段階を示す数字ではありません。まず1回ごとの反応を確認し、目標までの差、ダウンタイム、費用を踏まえて継続を判断します。最初から多い回数を契約する必要があるとは限りません。

Q. 針RFの施術間隔は何週間ですか?

臨床研究では4週間隔や8週間隔など複数の設計が用いられています。どれか一つが全員に最適と証明されているわけではありません。赤み・乾燥・炎症の残り方、出力、併用施術を確認し、使用機器の手順と医師の指示に沿って決めます。

Q. 1回受けて変化がなければ、針RFは向いていませんか?

施術直後だけでは判断しにくい場合があります。一方、回数を重ねれば必ず変化するとも限りません。肌が落ち着いた時点で同条件の写真を比較し、ニキビ跡の型や活動性ニキビの有無も再評価したうえで、継続・設定変更・別治療を検討します。

Q. ポテンツァ・エリシスセンス・トライフィルプロは回数が同じですか?

同じ針RFに分類されても、針・チップ・RFの届け方・併用薬剤などが異なります。そのため、別機器の回数をそのまま当てはめることはできません。機種名だけでなく、使用するチップや設定、治療する瘢痕の種類まで確認することが大切です。

Q. 針RFにはどのようなリスクがありますか?

赤み、腫れ、痛み、点状出血、内出血、乾燥、かさぶた、炎症後色素沈着などが起こることがあります。感染、熱傷、瘢痕悪化などのリスクもゼロではありません。施術部位の炎症、持病、服薬、金属アレルギー、ペースメーカー、妊娠・授乳などについて事前に医師へ伝えてください。

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奥村瞬

この記事の監修

院長 奥村瞬

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