オールタイトとは?誘電加熱DLTD®の仕組みと効果を医師が解説
オールタイト(Alltite)の誘電加熱DLTD®がRFやハイフとどう違うのか、真皮・繊維中隔・SMASを同時に温める仕組み、料金、リスクまでを医師が中立的に整理します。
オールタイト(Alltite)は、誘電加熱という技術(DLTD®)で真皮層からSMAS層までを同時に温める設計の美容医療機器です。RFとハイフそれぞれの長所を1台にまとめる位置づけで、痛みとダウンタイムを抑えることを目指しています。本記事では、仕組みの基本からアプリケーターの使い分け、料金、リスクまでを医師の視点で整理します。
DLTD®誘電加熱の仕組み
オールタイトの核となる技術が誘電加熱(DLTD®)です。RF(高周波)は電気抵抗によるジュール加熱で主に表皮から真皮上部を温めます。ハイフ(HIFU)は高密度焦点式超音波でSMAS筋膜をピンポイントに加熱します。DLTD®はこれらとは異なる加熱方式で、真皮の中間から深部にかけて熱のピークを作る設計とされています。
以下はメーカー(Innoxus社)提供データに基づく比較です。
| 項目 | RF | ハイフ | DLTD®(オールタイト) |
|---|---|---|---|
| 加熱方法 | ジュール加熱 | 高密度焦点式超音波 | 誘電加熱(DLTD®) |
| 加熱方式 | バルク加熱(面) | 部分加熱(点) | バルク加熱(面) |
| ターゲット層 | 真皮 | SMAS | 真皮 / 繊維中隔 / SMAS |
| 温度ピーク層 | 表皮〜真皮上部 | SMAS | 中間〜深部の真皮 |
| 主な効果 | しわ改善 | 顔のリフトアップ | しわ改善とリフトアップ |
| 痛み(メーカー比較データ) | 強め | 強め | 少ない設計 |
RFは熱が表皮寄りにとどまりやすく、ハイフは点で深部を狙う代わりに面での引き締めは得意ではありません。DLTD®はこの中間を面で加熱する設計とされ、1回の施術で複数の層に働きかけられる点が特徴です。
3層同時加熱がもたらす変化
DLTD®の設計上の狙いは、真皮、繊維中隔、SMASという3つの層を1回の施術内で同時にケアすることです。それぞれの層は担う役割が異なります。
- 真皮中〜深部は、コラーゲンやエラスチンが分布する層です。ここへの温熱刺激は、ハリや小ジワの見え方に関わるとされています
- 繊維中隔は、皮膚と深部組織をつなぐ支持構造です。加齢とともにこの支えがゆるむと、皮膚のたるみが目立ちやすくなります
- SMAS層は、顔の輪郭やリフトアップに関わる筋膜層です。ハイフが主な標的とする層でもあります
単独の層だけを温める施術と比べ、複数の層を面で同時に加熱する設計は、ハリの変化とリフトアップ感の両方を1回の施術内で狙える可能性があるとされています。ただし、変化の出方や度合いには個人差があり、コラーゲンのリモデリングによる変化は施術後1〜3か月かけて緩やかに現れます。
アプリケーター2種の使い分け
オールタイトには目的の異なる2種のアプリケーターがあり、医師が部位や悩みに応じて選択します。
| アプリケーター | 特徴 | 向く部位・悩み |
|---|---|---|
| Fractional | ピンポイントで真皮層からSMAS層に熱を届ける設計 | 皮膚の薄い部位、しわが集中する部位(目周りのしわ、頬のたるみ、ほうれい線、フェイスライン) |
| Rubbing | ヘッドをスライドさせながら広範囲に誘電加熱 | 輪郭の引き締め、面のエリア(Vライン、二重あご・あご下、小顔輪郭形成、頬のハリ) |
Fractionalは細かいしわや皮膚が薄い部位に、Rubbingは輪郭全体の引き締めに向く設計です。実際の施術では、悩みや部位に応じて2種を組み合わせて使うこともあります。どちらを主体にするかは、カウンセリングと診察で決めます。
向いている人と向かないケース
オールタイトが検討されやすいのは、次のような悩みを持つ方です。
- フェイスラインのもたつきが気になる
- しわやハリ低下が気になる
- 二重あごをすっきり見せたい
- 切開や注入を伴わない施術から検討したい
一方で、以下のようなケースでは単独施術だけでは変化を感じにくい可能性があります。
- 皮膚のたるみが強く、外科的な処置が適していることがある
- 脂肪量が多く、脂肪そのものへの施術が必要な場合がある
- 妊娠中・授乳中の方は、安全性の観点から施術を控えるのが一般的です
- 施術部位に炎症や傷がある場合は照射を見合わせることがあります
自分の悩みの原因がどの層に由来するのかは、カウンセリングと医師の診察で確認する必要があります。当院はオールタイトに加えてオンダリフト(オンダプロ)も導入しているため、診察の結果に応じてどちらが適応かを判断できます。オンダリフトとの違いはオールタイトとオンダリフトの違いで詳しく解説しています。
痛みとダウンタイムと施術時間
痛みについては、メーカー比較データで従来のRFやハイフよりも少ない設計とされています。多くの場合はマイルドな温感で、麻酔は基本的に不要です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 痛み | マイルドな温感が中心(メーカー比較データではRF・ハイフより少ない設計) |
| 赤み | 出ることがあるが、多くは数時間〜半日で落ち着く |
| 腫れ・内出血 | まれ |
| メイク | 当日から可能な設計(肌状態による) |
| 施術時間 | 約30〜45分(カウンセリング・準備を含む。100〜400shotで変動) |
照射自体の時間は、100shotで数分、400shotで約20分程度が目安です。反応の出方には個人差があるため、当日の肌状態や体調によって医師が調整します。痛みとダウンタイムをさらに詳しく知りたい方はオールタイトの痛みとダウンタイムをご覧ください。
料金
料金は単発1回、または3回コース(10%OFF)から選べます。適応や照射部位は診察で確認します。
| ショット数 | 単発(税抜/税込) | 3回コース(税抜/税込) |
|---|---|---|
| 100shot | ¥20,000(税込¥22,000) | ¥54,000(税込¥59,400) |
| 200shot | ¥32,000(税込¥35,200) | ¥86,400(税込¥95,040) |
| 300shot | ¥40,000(税込¥44,000) | ¥108,000(税込¥118,800・おすすめ) |
| 400shot | ¥50,000(税込¥55,000) | ¥135,000(税込¥148,500) |
部位の目安として、100shotは部分やお試し向け、200shotは片側から小さめ両頬をカバーする範囲です。300shotは両頬の標準的な範囲、400shotは両頬とあご下エリアまでをカバーする設計です。実際の照射範囲や必要ショット数は、診察で肌状態と悩みを確認したうえで決めます。
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臨床データ
現時点で確認できる臨床データとして、Yiらの研究(JPRAS Open, Vol.49, 2026)があります。アジア人女性32名(35〜65歳)を対象に8週間追跡した単群前後比較試験で、対照群は設けられていません。
この研究では、ほうれい線の重症度スコア(WSRS)が平均35.5%改善したと報告されています。マリオネットラインは26.9%改善したと報告されています。施術中の痛みはVAS平均0.4/10と低く、重篤な有害事象の報告はありませんでした。
ただし、この試験は対照群のない小規模かつ短期間の試験であり、結果の解釈には限界があります。長期的な持続や、より大規模な集団での再現性については、今後の研究の蓄積を待つ必要があります。
リスクと未承認医療機器に関する説明
どのような美容医療機器にもリスクや副作用が生じる可能性があります。オールタイトで報告されている主な反応は次のとおりです。
- 施術後の軽度の赤み(数時間〜半日で落ち着くことが多い)
- まれに軽度の腫れや内出血
- 熱感、乾燥感
- まれに色素沈着や水疱形成(適切なパラメーター設定で回避を図っています)
未承認医療機器についての説明
「Alltite(オールタイト)」は医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器であり、本治療は自由診療です。当院での治療にあたり、以下の点をご説明します。
- 本機器は製造販売業者Innoxus Inc.(韓国)より、国内正規代理店を経由して入手しています
- DLTD®(誘電加熱)技術を用いた国内承認医療機器は、現時点で存在しません。同種の効能や効果を目的とした国内承認医療機器としては、高周波(RF)治療機器や高密度焦点式超音波(HIFU)治療機器があります
- 本機器は韓国食品医薬品安全処(MFDS)の承認を取得しています。韓国およびアジア圏で複数の臨床使用実績があり、現時点で重篤な副作用の報告は確認されていません(メーカー資料および臨床文献に基づきます)
※ 個人輸入により入手した医薬品・医療機器による健康被害については、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
施術後に想定と異なる症状(強い痛みが続く、腫れが長引く、皮膚に変化が出るなど)が生じた場合は、速やかに施術を受けたクリニックに相談してください。
まとめ
オールタイトは、誘電加熱DLTD®でRFとハイフの中間領域を面で加熱します。真皮からSMASまでを同時にケアする設計の施術です。Fractionalアプリケーターはしわが集中する部位に、Rubbingアプリケーターは輪郭全体の引き締めに向いています。
料金は単発1回、または3回コース(10%OFF)から選べ、適応や照射部位は診察で確認します。未承認医療機器であることや臨床データの限界を理解したうえで、自分の悩みに合うかどうかをカウンセリングで確認してください。
痛みやダウンタイムの経過を詳しく知りたい方はオールタイトの痛みとダウンタイムをご覧ください。ハイフとの違いを比較したい方はオールタイトとハイフの違い、オンダリフトとの使い分けを知りたい方はオールタイトとオンダリフトの違いが参考になります。
オールタイトについて
もっと詳しく知りたい方はこちら
参考文献・出典
本記事は以下の公表資料を参照し、当院の診療経験を踏まえて医師が監修しています。
よくある質問
Q. オールタイトの施術中の痛みはどれくらいですか?
メーカー(Innoxus社)提供の比較データでは、従来のRFやハイフよりも痛みが少ない設計とされています。多くの場合はマイルドな温感で、麻酔は基本的に不要です。詳しい経過はオールタイトの痛みとダウンタイムで解説しています。
Q. オールタイトは何回受ければいいですか?
1回でも引き締まりやフェイスラインの変化を感じる方がいるとされる一方、コラーゲンのリモデリングによる変化は施術後1〜3か月かけて緩やかに現れます。状態の維持を目指す場合は、約3か月ごとの継続が目安です。効果には個人差があります。
Q. オールタイトとハイフ、オンダリフトはどう違いますか?
ハイフはSMAS筋膜を部分加熱で狙う施術、オンダリフトは皮下脂肪層にマイクロ波で働きかける施術です。オールタイトは誘電加熱DLTD®で真皮から繊維中隔、SMASまでをバルク加熱(面で同時に温める加熱方式)する設計が異なります。詳しくはハイフとの比較記事とオンダリフトとの比較記事をご覧ください。
Q. 施術当日にメイクはできますか?
施術後に軽度の赤みが出ることがありますが、多くは数時間から半日で落ち着くとされ、当日からのメイクを想定した設計です。反応の出方には個人差があるため、当日の肌状態によっては医師の判断を優先してください。
Q. オールタイトはどんな人に向いていますか?
たるみ、しわ、フェイスラインのもたつき、二重あご、ハリ低下が気になる方に検討されます。適応の可否は肌状態や悩みの原因によって変わるため、カウンセリングでの確認が必要です。
Q. オールタイトは国内で承認された医療機器ですか?
いいえ。「Alltite(オールタイト)」は医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器で、本治療は自由診療です。詳しくは本記事内の「リスクと未承認医療機器に関する説明」をご確認ください。
この記事で紹介した施術
オールタイト
誘電加熱DLTD®で真皮層からSMAS層までを同時にケアし、引き締まりを目指す施術です。
通常 40,000円(税込44,000円)
気になった方は、まず無料カウンセリングへ
記事を読んでくださりありがとうございます。具体的な施術内容は一人ひとり異なります。無料カウンセリングで、医師がわかりやすくご説明します。カウンセリングのみのご参加も歓迎しております。



