ほうれい線のヒアルロン酸|量の目安・持続・リスク | レディアンクリニック六本木
ほうれい線へのヒアルロン酸注入|くぼみとたるみの違い、量とリスク
注入治療

ほうれい線へのヒアルロン酸注入|くぼみとたるみの違い、量とリスク

読了目安 10分 監修 院長 奥村瞬

ほうれい線にヒアルロン酸が向く場合と、注入だけでは変化しにくい場合を解説。頬の状態の見方、1cc単位の料金、腫れや血管閉塞への注意、診察で確認する事項をまとめています。

ほうれい線を薄くしたくても、注入で口元がふくらみ過ぎないか気になりますね。 ほうれい線は、鼻の脇から口元へ続く溝や影として見えます。 ヒアルロン酸注入は、くぼみや失われたボリュームを補い、その影を和らげることを目指す治療です。 ただし、頬のたるみや表情による折れ目まで、溝に注入するだけで解消できるわけではありません。 診察では、線の深さだけでなく、笑ったときの動きや頬との境目も見ます。

※効果には個人差があります。 使用する製剤(注入に使う製品)や料金は当院のヒアルロン酸施術ページで案内しています。 注入するかどうかは、期待する変化とリスクの説明を受けてから決めてかまいません。

ほうれい線が目立つ理由を分ける

くぼみと頬のボリュームの変化

鼻の脇と頬の高さに差があると、その境目に影ができます。 頬のボリュームが減ったり、脂肪の位置が変わったりすると、同じ照明でも溝が目立つことがあります。 ヒアルロン酸は注入した場所にボリュームを補うので、どこが足りないのかを見て使います。 鼻の脇の溝そのものを補うか、頬の支えが足りない部分を補うかで、注入を考える場所が変わります。

頬への注入を勧められたら、ほうれい線とどう関わるのかも説明を求めてよいところです。 顔全体をふくらませることを目指すのではなく、どのくぼみを補い、どの影の変化を見込むのかを医師がお話しします。 部位が増えると使用量や費用も変わるので、希望していない場所まで治療する前提で考えなくてもかまいません。

皮膚のたるみと表情による折れ目

頬の皮膚が下がって口元に重なる場合は、注入しても皮膚の余りそのものはなくなりません。 溝を平らにしようと量を増やすと、口元がふくらみ、かえって重く見えることがあります。 笑うときに生じる折れ目も、顔が動くことに伴う形の変化です。 無表情のときと笑ったときを見比べながら、残ってよい線と変えたい影を医師と相談します。

乾燥で目立つ細かな線が重なっている場合は、保湿などの肌のケアも別に考えます。 化粧品で保湿することと、注入で体積を補うことは同じ作用ではありません。 保湿だけでは深い溝は埋められず、ヒアルロン酸だけですべての肌悩みを解決できるわけでもありません。

ほうれい線のくぼみ、頬の変化、皮膚のたるみ、表情による折れ目をそれぞれ確認する図
ほうれい線は一つの原因だけで生じるとは限りません。注入量を決める前に、溝とその周囲を診察します。

ヒアルロン酸の製剤と必要量の決め方

ほうれい線周囲の頬の構造を示す横顔のイメージ
ほうれい線の溝は、頬の脂肪や皮膚のたるみなど複数の構造が重なって生じます。図はおおよその位置関係のイメージです。

美容医療で注入するヒアルロン酸製剤は、体内にもあるヒアルロン酸を材料にしたゲル(ゼリー状のもの)です。 製品によって性質が異なり、同じ名称の成分でも、化粧品やサプリメントを使う場合とは用途が違います。 医師は皮膚の厚さ、注入を検討する場所、求める形に合わせて製剤を選びます。 ご自身で硬さや量を決めて持ち込むのではなく、医師と相談して選ぶ治療です。

必要量は、溝の長さだけでは判断できません。 左右差、鼻の脇のくぼみ、頬のボリューム、過去の注入物の有無によって計画が変わります。 片側ごとの注入予定量も、説明を受ける際のポイントです。左右で溝の深さが違うと、同じ量を入れてもそろうとは限らないからです。

一度で溝をなくそうとすると、注入し過ぎにつながるおそれがあります。 初回に目指す変化を決めて、腫れが落ち着いてから足りない部分を見ていく場合もあります。 追加するときも、その時点での診察と費用の説明を受けます。 他院で注入を受けたことがあれば、製剤名、時期、量をわかる範囲で必ずお伝えください。記録がわからない場合は、そのこともお聞かせください。

ボトックスとの違い

ボトックスは神経から筋肉への伝達を抑え、対象の筋肉の動きを和らげる治療です。 ヒアルロン酸のように溝へ体積を補う作用はありません。 ほうれい線が気になるからといって、口元の筋肉にボトックスを打てば同じ目的を果たせるとは限りません。 しわの位置だけで施術を選べないのは、口元の動きを抑えると表情や口の使い方に影響する場合もあるからです。

皮脂や浅い小じわを対象にするマイクロボトックスも、深い溝を埋める施術ではありません。 気になるのが肌表面の状態か、立体的なくぼみかを分けると、診察で希望を伝えやすくなります。

1cc単位の料金と治療全体の費用

当院のヒアルロン酸は、保険が適用されない自由診療です。 2026年9月6日時点の公開料金では、次の製剤を1ccあたりの価格で案内しています。

製剤料金の単位税抜料金(税込料金)
ニューラミスのボリューム、ディープ、ライト各1ccあたり30,000円(税込33,000円)
ジュビダームビスタのボリフト、ボルベラ、ボリューマ各1ccあたり50,000円(税込55,000円)

1ccは体積の単位で、1mLと同じです。 「ほうれい線の治療一式」や「左右1回分」の価格ではありません。 この表は当院の製剤別料金です。掲載しているどの製剤でも、全員のほうれい線に合うというわけではありません。

ニューラミス(Medytox, Inc.・韓国)は、日本国内で医薬品医療機器等法上の承認を受けていない製剤で、当院では医師の責任の下で個人輸入しています。 同じ目的で使用できる国内承認医療機器として、当院ではジュビダームビスタのボルベラXC、ボリフトXC、ボリューマXCを選択できます。 ニューラミスは韓国MFDSの承認を受けています。 個人輸入した医薬品や医療機器は、製造、品質、安全性が国内承認のものと同等であることが公的に保証されていません。 この使用目的については安全性等に係る情報が不足しており、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。 健康被害が生じた場合も、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

見積もりでは、製剤名、合計の使用予定量、注入する部位、麻酔や針などの別料金があるかを見ると、費用の内訳がわかります。 予算に上限がある場合は、診察の初めにその範囲で相談できます。 初回の量を少なくしても、合計の費用が少なく済むとは限りません。再診や追加時の扱いも含めて説明を受けると、費用の見通しが立ちます。 現在の価格と取り扱いはヒアルロン酸の料金表でご覧いただけます。

施術直後の変化と経過の見方

注入直後から1〜2週間後、2週間〜1か月までの経過の目安を示すタイムライン
注入直後の見え方には腫れも混ざります。当院では1〜2週間後をなじみの確認目安とし、内出血は1〜2週間程度、凹凸感やしこりは2週間〜1か月程度を目安としています。

注入直後はボリュームが増えて形の変化が見えますが、腫れも混ざっています。 当院では1〜2週間後をなじみの確認目安として案内しています。 内出血や左右の腫れ方で見え方が違うので、鏡で気になっても、ご自身で押したり揉んだりして修正するのは控えてください。 腫れが落ち着く時期には個人差があります。

赤みや腫れ、痛み、内出血のほか、凹凸やしこり感が生じる場合があります。 当院の施術概要では、内出血は1〜2週間程度、凹凸感やしこりは2週間〜1か月程度を目安にご案内しています。 この期間なら様子を見続けてよいわけではありません。悪化する症状や心配な変化があれば、早めに施術を受けたクリニックへご連絡ください。

持続期間は製剤、注入部位、量によって違うため、ほうれい線なら何か月と一律にはお伝えできません。 次回の注入も、一定期間が来たら自動的に行うものではありません。 追加が必要かどうかは、以前の製剤が残っている可能性も含めて医師が診察したうえで相談します。

血管閉塞のリスクと受診が必要な症状

注入後の通常の経過と速やかな受診が必要な症状を対比した図
赤み・腫れ・内出血・軽い痛みは通常の経過でも生じる場合があります。通常とは異なる強い痛み、白っぽい色や青紫色への皮膚の変化、見え方の異常があれば、速やかな診察が必要です。

ヒアルロン酸が血管に入るなどして血流が妨げられると、皮膚への血液の供給が不足することがあります。 この血管閉塞は、頻度が低くても見逃せない合併症で、皮膚の壊死(組織が死んでしまうこと)や視力障害につながるおそれがあります。 注入後の通常とは異なる強い痛み、白っぽい色や青紫色への皮膚の変化、見え方の異常は、速やかな診察が必要です。 FDAも注入後に直ちに受診すべき症状として注意を促しています。

こうした症状があれば、施術を受けた医療機関へすぐにご連絡ください。 視力の異常など急な症状があり、連絡がつかない場合は、すぐに救急で診察をお受けください。 次回の予約まで待ったり、自己判断でマッサージしたりしないでください。 施術前に、診療時間外も含めた連絡方法を必ずお聞きください。

感染や遅れて起こる腫れ、しこりなどもあります。 ヒアルロン酸を分解する薬剤で修正を検討できる場合がありますが、合併症をすべて解決できる保証はありません。 溶かす薬にもアレルギーなどのリスクがあるので、「溶かせるから多めに入れてよい」とは考えず、最初の量から医師と相談することが大切です。

診察時に伝える病歴と希望

当院では、妊娠中や授乳中、妊娠の可能性がある場合などには治療を控えるようご案内しています。 注入部位の感染や皮膚の炎症、アレルギー、自己免疫疾患(免疫が自分の体を攻撃する病気)、ケロイド体質(傷あとが盛り上がりやすい体質)、血液を固まりにくくする薬の使用も、事前に必ずお伝えください。 薬はご自身で中止せず、処方した医師と施術担当医にご相談ください。

製剤名と国内承認の有無、今回の部位への使用が承認範囲かも確認します。 未承認の製剤や承認範囲外の使用の場合は、入手経路、国内承認品による選択肢、公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度など)の対象となるかなどの説明を受けます。 これらは製品や使用方法によって異なるため、「ヒアルロン酸」という成分名だけでは判断できません。

笑ったときの自然な折れ目は残したい、口元をふくらませ過ぎたくないなど、どこまで変えたいかを言葉にすると、希望が伝わりやすくなります。 ヒアルロン酸の施術内容と注意点を医師と確かめたうえで、施術を見送る選択もできます。

ヒアルロン酸の料金を見る

参考文献・出典

本記事は以下の公表資料を参照し、当院の診療経験を踏まえて医師が監修しています。

  1. Dermal Fillers (Soft Tissue Fillers) FDA
  2. Restylane Defyne Summary of Safety and Effectiveness Data FDA

よくある質問

Q. ほうれい線にはヒアルロン酸を何cc入れますか?

溝の深さ、左右差、頬の状態、既存の注入物によって異なります。1ccで両側を治療できるとは限らず、診察で部位と量を決めます。

Q. ほうれい線は完全に消せますか?

完全に消すことは保証できません。表情でできる折れ目や皮膚のたるみも関わるため、注入で変化が見込める部分と残る部分を診察で確認します。効果には個人差があります。

Q. 施術直後に仕上がりを判断できますか?

直後から形の変化は見られますが、腫れが混ざっています。当院では1〜2週間後をなじみの確認目安として案内しており、気になる症状があれば予定を待たずに相談してください。

Q. ヒアルロン酸を溶かせば完全に元に戻りますか?

分解する薬剤で修正を検討できる場合がありますが、元どおりになる保証はありません。溶解にもアレルギーなどのリスクがあり、診察が必要です。

この記事で紹介した施術

ヒアルロン酸

ボリュームや輪郭の調整を目的に、1cc単位で検討する注入施術です。表示価格はニューラミス1ccの場合です。

通常 30,000円/cc 税込33,000円/cc

詳しく見る

※ 上記施術のうち「ヒアルロン酸」は、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない国内未承認の医療機器・医薬品を用いた自由診療です。主要な欧米各国で承認されていないものは、安全性等に係る情報が不足しており、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。また、万一健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度等の国の救済制度の対象外となります。入手経路・国内承認品の有無・海外の安全性情報などの詳細は、各施術ページの説明またはカウンセリング時にご確認いただけます。

不安な点は、医師に直接ご質問いただけます

記事を読んでくださりありがとうございます。痛みやダウンタイムなど気になる点は、無料カウンセリングと医師の診察で、一つひとつお答えします。どうぞお気軽にお声がけください。カウンセリングだけのご来院も歓迎しています。

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奥村瞬

この記事の監修

院長 奥村瞬

Ledian Clinic(レディアンクリニック六本木)

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